活用事例集
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活用事例集では、実際の事例をベースにしてネットワークを利用したリモート電制制御システムがどのように活用されているのかをご紹介しています。選定した電源制御機器の機種や通信機器の構成などについては、実際の事例とは異なる部分もありますが、リモート電源制御システムが、どのような場面で利用できるのかイメージを広げる助けになればと願っています。事例でご紹介したシステムについてのご質問は、問い合わせフォームよりお送りください。各事例のリモート制御システムの仕組みについて回答させていただきます。

 

事例1: インターネットアパート(PING監視による自動電源制御とリモート監視)

事例2: デジタルサイネージのスケジュール電源制御(PCの自動運転とリモート制御)

事例3: 発電機の遠方監視およびリモート制御(リモート接点制御)

事例4: タイマーによる蓄電池の電源制御(UPS連携)

事例5: スマートオフィスのリモート電源制御(WEB-API制御)

活用例: モバイルルータを利用したPING監視と遠隔電源制御 

インターネットアパート(PING監視による自動電源制御とリモート監視)

課題:
ルーターがフリーズしたため、利用者よりインターネットが使えないというクレームが 発生していた。
管理人のいない夜間に問題が発生するケースが多く、そのためルーターを再起動させることもできず、翌朝、ルーターの電源再起動のために保守員を派遣していた。こうしたネットワークのトラブルが契機となり、契約更新が難しくなるケースもあった。
解決:
ルーターがフリーズした場合、リブーターがPING監視により自動的にフリーズを検出してルーターの電源をOFF,ONすることで再起動されるので、インターネットが使えないというクレームが減少した。
保守員の出動回数は、三分の一程度まで減少した。また、リブーターによるリモート監視を利用することにより、ルーターの異常をすばやく発見することも可能になった。

 

デジタルサイネージのスケジュール電源制御(PCの自動運転とリモート制御)

活用事例-デジタルサイネージ

課題:
ディスプレイやプレイヤーの電源を長時間ONにするため、省電力の観点や、セキュリティの観点から改善要求が出ていた。しかしながら、遠隔地にある各機器の電源をON、OFFするには、保守員が作業を行なう必要があり、また、早朝、深夜の作業には人件費がかかるため困っていた。プレイヤーの電源は、シャットダウンの必要から、ブレーカーによる制御ができないことも課題であった。
解決:
ディスプレイの電源もプレイヤーの電源もスケジュール管理できるようになった。プレイヤーの電源制御は、起動時のWOLや終了時のShutdownスクリプト通信によりスケジュール管理できるようになった。また、ネットワーク通信を利用して、スケジュールの変更がリモートで行なえるようになったため、定期的にスケジュールを変更できるようになった。また、コンテンツの入れ替えなどのため、プレイヤーを再起動させる際にディスプレイの電源をOFFしておくなど、リモートプレイスに展開されている機器の運用が柔軟にできるようになった。

 

発電機の遠方監視およびリモート制御(リモート接点制御)

活用事例-発電機の遠方監視

課題:
非常時に動作させる発電機は、数ヶ月毎に定期的メンテナンスする必要があるが、そのため、かならず現地に行く必要があった。人権費がかかることに加えて、災害発生が予想される場面で、緊急に点検を実施した場合など、迅速にテストを実施する方法が無かった。
解決:
発電機側への接点信号を、接点制御装置とモバイルルーターを組み合わせることにより、発電機の遠方監視・リモート制御が可能になった。また、発電機への接点出力を利用して、発電機の始動停止、また負荷電源の切り替えが実施できるようになった。さらに、発電機からの接点入力により、発電機の状態を監視することができるようになった。各接点信号は、インターネット経由で管理用パソコンのWEBにより監視・制御が行なえる。これにより、発電機の状態をネットワーク経由すばやく把握することが可能になった。また、E-mailによるリモート制御通知も可能になったため、携帯電話からの監視・制御も実現された。

 

タイマーによる蓄電池の電源制御(UPS連携)

活用事例-UPSタイマー制御

課題:
事務所などの電気料金は、過去1年間の最大電力量(30分ごとにチェック)により決まります。一度、基準値を超えると、1年間は電力の基本料金は下がりません。とはいうものの、電気を使わなければ仕事になりません。そこで、ピークシフトを実施したいのですが、普通にUPSを導入するだけでは不十分です。UPSの容量や、繰り返し使える必要、さらには、放出した電力を蓄える時間の制御も必要になります。
解決:
繰り返しの使用に耐える、ディープサイクル型のUPSと、年間スケジュールタイマーを組み合わせることで、効率的なピークシフトシステムが構築できます。通常の時間帯は、商用で電気を使用しておき、電力の使用がピークとなる時間帯は、タイマーにより商用電源からの出力をOFFにすることで、UPS運転に切り替えます。その後、通常の商用運転に戻しますが、必要に応じて、充電の時間帯は、電気料金が安くなる時間帯に行なえるように、タイマーにより出力のONをコントロールします。

 

スマートオフィスのリモート電源制御(WEB-API制御)

活用事例-スマートオフィス制御

課題:
セキュリティを強化するために、WEBカメラを取り付け、タブレットPCで画像を見られるようにしていた。しかしながら、タブレットから照明やカメラなどの電源を管理することができなかったため、ユーザーから、改善の希望が生じていた。また、時折、ルーターのフリーズにより、外部環境からカメラの画像が確認できなくなり、セキュリティ上の問題ともなっていた。
解決:
ネットワーク対応型の電源制御BOXを利用することで、カメラ、照明、ルーターの電源をリモートで管理できるようになった。電源制御BOXは、HTTPプロトコルに対応しているため、タブレット端末のブラウザ画面から、各機器の電源をリモート制御することが可能になった。必要に応じて照明のON、OFFをカメラの画像を確認しながら制御することで、暗い場所や夜間などの監視体制を強化することが可能になった。また、ルーターに対しては、ネットワーク対応型の電源制御BOXが、PING監視により、フリーズ状態となったルーターを自動電源リブートすることで、外部からカメラの画像が見えなくなる心配が軽減された。さらに、E-mailを利用した、遠隔電源制御も可能になったため、外出先から、必要に応じて照明の電源をリモート制御することが可能になった。

モバイルルータを利用したPING監視と遠隔電源制御

課題:
カメラによる画像監視を安定させるためにリブーター(監視による自動電源制御装置)を取り付けることを検討していたが、自動的に機器の電源を制御することについては、管理上の許可がでなかった。リブーターからの監視情報に基づき、遠隔電源制御するためには、バックアップ回線や、ルーターの二重化など技術的またコスト面の課題が大きく、適切なシステムを構築することができなかった。
解決:
リブーターとモバイルルーターを組み合わせることで、通常はリブーターによる監視を活用した、ネットワークの死活監視を行いつつ、異常が発生した時には、モバイルルーター経由で、管理者へのメール通知が可能になった。これにより、自動リブートを避けて、管理者の判断による遠隔制御で、電源再起動などを適切に行ない、フリーズした機器を復旧させることが可能になった。

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