フリーズは本当にあるのですか?
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フリーズは本当にあるのですか?

フリーズとは、一般にソフトウェアが停止して、正常に動作しないことを指すようです。OSレベルなど、より深刻なケースについてハングアップという表現が用いられる場合もあります。

 

あるシステムでは、頻発していたフリーズが減少するということはあるようですが、様々なシステムにおいて、依然としてフリーズは発生しており、むしろシステムの多様化と共に、その数は増えているように思われます。では、なぜフリーズする、つまり、ソフトウェアが停止するのでしょうか?

 

厳密に言えば、ソフトウェア上、あるいは、ハードウェア上の、なんらかの不具合があるためです。しかしながら、その不具合にも程度の差があり、滅多に生じない現象ゆえに生じる問題から、かなりの頻度で発生する問題まで、様々なケースがあります。

 

想定外の問題が発生し、それも、週に一度、あるいは月に1度、程度の頻度でフリーズやハングアップが生じているならば、とりあえずシステムを運用するために、再起動をかけられるようにする必要があり、そうした場合ですと、リブーターを、現金を握り締めて、購入する・・・というケースになります。もちろん、いつまでも、頻繁にリブート(再起動)を行ない続けるのでは、立派なシステムとは言えませんので、原因を究明し、しかるべき対策を取る必要があることでしょう。それまでの間、リブーターは、緊急回避的な使われ方として、短期的に利用されることになります。

 

一方、通常は正常に動作するものの、数ヶ月、あるいは数年に一度、フリーズするというケースもあります。こうしたケースでも、フリーズした場合のトラブルの影響を考えると、何らかの対策が必要であり、通常は保守員が現地に駆けつけて、原因を究明し、対策を施すことになります。しかしながら、現実には、なかなか原因を究明して、対策を施すことは難しく、多くの場合は、対象となった機器の電源をOFF,ONし、再起動させることで対処しているようです。

 

こうした、稀にしか生じないフリーズの原因としては、以下のようなケースが考えられるようです。

 

ケース1)

あるパソコンがウィルスに感染して、膨大なパケットを送信してしまい、その通信量やプロトコルがプログラムの想定外のものであったケース。

ケース2)

対戦型ゲームのように、ネットワークの新しいサービス形態により、想定外のパケットが大量に送信され、それがプログラムの想定がのものであるケース。

ケース3)

雷誘導サージなど、外来ノイズによりネットワークに強いノイズがかかり、LANのICであるNICがフリーズしてしまうケース。

ケース4)

回線工事などにより、NICが想定していない仕方で回線が切断され、再接続でできなくなるようなケース。

ケース5)

瞬停など、電源異常(電圧低下)によりICに影響が出ているのに、内部リセットが機能しなかったケース。

 

いずれも、本来、原因を究明してしかるべき対策を施すべきではありますが、実際のところ、フリーズにいたる様々な原因があり、また、変化して行くことを考えると、学術的な観点では無く、商用ベースでの運用を考えるとき、一定の頻度のフリーズは受け入れ、リブートによる再起動で対応するというのが現実のようです。

そうした意味から、これからもフリーズは無くならないと思われます。


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