リブーターとは何のことですか?
「リブーター」とは、ネットワーク対応の電源制御装置のことであり、「リブートする装置」という意味合いです。この電源制御装置が、主に、フリーズした機器の電源をOFF,ONすることによりリブート(再起動)させることに用いられることから「リブーター」と呼ばれています。。
明京電機のリブーターには、以下の機能が備えられています。
・PING監視による死活監視
・WATCHDOG監視による死活監視
・死活監視による判断に基づいた電源制御(OFF,ON)
・ネットワークによる電源制御(OFF,ON)
・スケジュールによる電源制御(OFF,ON)
PING監視による死活監視で電源をOFFするのは、主に、ルーターです。ルーターがフリーズしていると、外部から、ネットワーク経由で電源を制御することができません。それで、ルーターはネットワークの内部から外部に対してPINGを実行して、その死活を監視し、異常が生じた場合は、自動的に電源をOFF,ONして、再起動をかけることが必要です。一方、サイネージプレイヤーや録画装置の監視にはWATCHDOG監視が有効です。
ネットワークから電源をOFF、ONするのは、主に、ルーター以外の通信機器や、サーバー機器です。最近では、カメラーサーバーやビデオサーバーなどをリブートするケースが多いようです。このネットワーク経由で電源をOFF,ONする上で、リブーターが持つ特徴的な機能は、一度のコマンドで電源OFFと電源ONを指示出来る点です。
リブートコマンドを実行すると、リブーターは電源OFFを実行した後、自動的に、指定の時間後に電源をONします。もし電源OFFのコマンドを実行した後、ネットワークが不通となったら、電源ONを実行できず、システムはダウンしたままになってしまいます。しかし、リブートコマンドを使えば、コマンドを受け付けた後にネットワークが不通となっても、自動的に電源をONしますので、正常に復旧することを期待できます。
スケジュールにより電源をOFF、ONする場合、最廉価版のRPC-M2Cを除いて、電源OFF時にはシャットダウンスクリプト通信が、電源ON時にはWOLのための、MAGICパケットが送信されますので、正常系の処理として、サーバーなどを定期的にリブートを実行することができます。つまり、スケジュールによる定期リブートは、フリーズ解消というよりも、フリーズ予防のための、リフレッシュリブートを目的としていることになります。