POP監視は、POP3サーバーとのアクセスが正常に行なわれることを監視します。PING監視では、PINGに応答するアドレスへのICMPエコー要求パケットへの応答を監視します。

POP監視では、メールサーバーを監視していることから、メールによる制御を中心とした電源制御システムの場合に最適です。POP3サーバーとの通信が行なえないと、遠隔制御ができないからです。

一方、インターネット通信サービスの安定性を求めて、リブーターを設置する場合のように、必ずしも、メールサーバーとの通信が必須の条件とならない場合は、POP監視は最適な監視方法とは言えないかもしれません。なぜならば、ネットワークの正常性の判断をPOPサーバーとの通信により判断することになるため、仮に、POP3サーバー自体の不具合や、メンテナンスなどにより、通信が行なえなくなった場合でも、異常と判断されてしまうからです。

正常にインターネットが利用できる状態において、POP3サーバーあるいは、そのシステムの問題で、ルーターがリブートされるならば、不都合が生じかねません。

PING監視であれば、複数の監視先アドレスに対して、PINGを実行しますので、あるサーバーやそのシステムがダウンしているだけでは、異常と判断されません。それで、より正確にルーターによるフリーズを検出して、電源再起動を行なうことが可能になります。

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